MLBに挑戦する日本人選手

プロ野球

MLBの年俸は、日本のプロ野球のそれとは大きな開きがあります。日本で実績を積み上げて移籍していった日本人選手の中には、年俸10億を超えるプレーヤーもいるほどです。しかし、2018年現在のオフシーズンでは、日本人選手の動向が大いに注目されます。

投手陣ではダルビッシュ、岩隈、上原の三選手の動きが気になるところです。ダルビッシュはMLBで奪三振王を獲得するなど、素晴らしい実績を残す選手です。31歳と選手としてまだまだ活躍できる年齢ということで、大型契約が期待されています。岩隈、上原の両選手については年齢がネックとなり、試練のオフシーズンと言われています。一方、野手陣はイチロー、青木の両選手に注目が集まります。

メジャーリーグ

日本球界への復帰も期待される両選手ですが、世界最高峰の舞台で活躍する二人をまだまた見たいという方も多いはずです。2018年のMLBにおいて、最も話題になっている日本人選手は元日本ハムの大谷翔平選手です。エンゼルスとの契約が決まっていますが、意外にも金額は小さな内容です。MLBでは、25歳未満の外国人選手との間では、契約金に上限が設けられているからです。

年俸も2017年シーズンよりも低くなることが予想されています。この他にも、元西武の牧田投手、元オリックスの平野投手が契約合意に至っています。

過去どの程度の成績だったのか

メジャーリーグ

MLBでプレーした経験のある日本人選手は、現在チームに在籍している者と過去にプレーしていた者を合わせると50名以上います。このうち多くを占めているのは投手で、MLBで一定程度の成績をおさめている日本人選手も投手が多くを占めています。

野球成績

日本人投手の中では2人の選手によって計3度ノーヒッターが達成されており、そのうちの1人はナショナルリーグとアメリカンリーグの両方で達成しています。両方のリーグでの無安打試合は長い歴史の中でもたったの5人しか達成者がいない大記録です。投手がMLBで活躍しやすい理由として、多くの専門家はフォークやSFFなどといった縦に変化する球に慣れていない打者が多いことを挙げており、変化球を精度良く、かつ効果的に使える投手ほど好成績をおさめやすいといえます。

一方、野手については、日本人が他国の人より身体能力の点で劣るせいもあって、好成績をおさめているのは守備や打撃の技術に秀でたほんの一握りの選手だけとなっています。その中でもダントツで好成績をあげている選手は、2004年に1シーズン262安打のMLB記録を樹立したほか、首位打者2回、盗塁王1回、10シーズン連続200安打など、メジャーリーグの歴史に残るような記録を数多くのこしています。

投手として活躍している日本人選手

ボール

競争が激しいMLBにおいて、第一線で活躍している日本人選手はあまり多くありません。現在では各地区に数人程度しかおらず、その厚い壁を打ち破ることは至難の業と言うことができます。特に投手としてローテーションに入っている日本人選手に限ると、ほんの一握りでしかないのです。

これは、メジャー独特の雰囲気やフィジカルに影響される部分も多く、慣れない環境での適応の難しさを物語っています。実際に、MLBでのプレーを体験した中での印象を聞くと、選手は一様に厳しかったと答えており、日本とは違うプレースタイルへの戸惑いも感じられるのです。長期的な滞在で、食生活や体力トレーニングが現地の方法に馴染んでくると、国内で復帰後より優れたプレーに繋がるケースもあります。充実した環境で継続的なアプローチを続けていくと、大きなメリットが得られるのです。

最新のトレーニング技法を駆使して、専門のトレーナーがアドバイスを続けてくれることが重要な要素となっています。選手として、将来を見据えた判断を迫られる場合もあるものの、限られた現役時代を全力で駆け抜けるためにも、悔いのない選択をする必要があります。投手として自分に合った環境でプレーをする重要性が表されているのです。